史記を含めこのシリーズをやっと読破したぞ。(;´・ω・`)
史記が全8巻、それ以外にも「論語」やら「韓非子」やら「孫氏」やら色々あったけど、Kindle Unlimited の対象となったことを機に読書開始。途中で休み休みになったが、足掛け1年くらいで全部読み切ったかな。疲れた~。
史記が取り扱っているのは、中国神話から漢の武帝の時代までと幅広い。その中には「春秋戦国時代」「楚漢戦争」を含む。
つまり、漫画「キングダム」「達人伝」「項羽と劉邦」の原作に相当する。
活字で読んだわけではないにしても、漫画でこれらが好きって人は何十万人もいるんじゃないだろうか。
さて、この本だけど、表紙の印象よりもかなり読み易い。中学生でも読めるだろう。
タイトルは「史記」だが、実態は「史記の解説本」と言った方が近いんじゃないかな。
中国古典全般に言えることなんだけど、原本の記述をそのまま翻訳して持って来られても普通の人には意味が分からないのよ。
だから専門家が「これはこういう意味なんだ」と解説を付けたものを配布する、という行為が歴史的に続けられてきた。この本もその一種で、これを「注釈書」と言う。
史記ではこのように記述されているが、そもそも史記の作者である司馬遷は儒教を修めた学者であるが、その父親は道教が専攻であったから、司馬遷は儒学者の中では道教寄り、つまり老荘思想もある程度は兼ね備えた中での価値観で書かれたもので……。
みたいな。
歴史上の事実をただ持って来られても意味が分からん。
時代背景やら、作者の生い立ち、土地の風土、論語や易経など史記の取材源となっている別資料の存在。
そういったものを添えて貰ってやっとこさ、というものだ。
この本はその手のガイダンスが豊富で非常に分かり易い。
それでも長いから読むのは大変だったが、一通り読んで満足したわ。
これで僕は「論語」「韓非子」「孫氏の兵法」「老子」「史記」にその他を一通り目を通した事になるから、ボチボチ教養にもなったんじゃないかと思う。
現代社会を生きていく上ではこういう教養を身に着けていることも必要だからね。
しかし、疲れちゃったので暫くは休憩。アニメとか漫画、ゲームでリフレッシュしたら、また再開としようかな。(´・ω・`)