一流営業マンは天ぷらの衣を食べない

何かTwitterで「一流の営業マンは天ぷらの衣を剥がして食べる」という話が話題になっているから何だと思って読んでみたら……、何て事は無い、タイトル詐欺だった。(´・ω・`)

記事によると、この「一流営業マン」とは、生命保険営業の甲州賢という方だそうだ。
既に他界しているが、伝説の営業マンとして業界では尊敬されている。
「顧客志向」が売りで、何を置いても顧客第一に考える。そういう仕事のスタイルから多くの功績を残したのだそうだ。

そして記事のタイトルになっている「天麩羅の衣」であるが、趣旨はこうだ。

「天ぷらの衣は体に悪いから大事な時は食べないようにしている」

普通やん。(´・ω・`)

要は、大きい仕事が入っている時は万が一にも億に一にも備えていたって事だろうね。
たぶん、天丼が好きなんだろう。
しかし、大事な仕事の前に脂っこいものを平らげてお腹壊すわけにはいかないから、衣は剥がして健康に気を使った。

当たり前やろ。(´・ω・`)

僕だって仕事が忙しい時は生活のスタイルを変えるよ。
例えば、僕は酒が好きだから、基本毎日酒を飲んでいる。
でもシステムのリリース直後は障害が発生する可能性が高いから、リリースからシステムの安定稼働を見届けるまでは酒を飲まない。
緊急でソース修正をしなければならない事態に陥った時、酒飲んで酩酊しておってはマズいからな。
リリース当日～翌日は徹夜対応を可能にしておかねば安心出来ない。

でも、これを「一流プログラマーは酒を飲まない」と表現するのはおかしいっしょ。(´・ω・`)

つまり、この記事は悪意を持ってミスリードを狙っているのよね。

僕が代わりにタイトルを付けるとすれば「一流営業マンに学ぶストイックな生き方」といったところか。

天丼が好物だから、ランチでは天丼を注文する。
でも仕事が気になるから、せめて衣は剥がして健康に気を遣った。
本当は天丼大盛りを食べたかったけど仕事の為に我慢した。

そんな感じの背景だったんじゃないか、と僕は思うな。

それを変なタイトルにして、

「衣を剥がすなら最初から天ぷらを頼むなよｗ」

みたいな印象を与えるような記事にしちゃう。
功績あった故人を乏しめる悪質な記事だね。

こんな記事が目立っちゃうTWitterも問題だけど、読者の方もこういう記事に騙されないで、地に足を付けて物事を考えて欲しいね。(´・ω・`)