しかし、若い衆の育成で困っているのが、技術力以上に語彙力だな。どうしたもんか。(´・ω・`)
例えば、だよ。修正依頼としてこんなのが来ているのよ。
画面が保存されている。
意味分からんがや。何を言うとるんや。(´・ω・`)
こんな意味分からん話が来てしまうのも問題だが、IT業界は往々にして意思疎通の難しい業界だから、こういう不明瞭な話を明確化していくコミュニケーション能力も重要となる。
ともかく、何の話か分からん僕は、とりあえず若い衆に聞いてみる。
(´・ω・`)「これって何のことか分かる?」
( ゚Д゚)「はい。対応中です」
は? 対応中とは凄いな。僕ですら意味分からんのに。
まあ、もう2年近くの付き合いでその言葉が宛にならんのを知っているから、さりげなくもう少し聞いてみるわけだが。
(´・ω・`)「僕は全然意味分からんのだが。これって何をして欲しいって話なの?」
( ゚Д゚)「〇〇画面が保存されているそうです」
(´・ω・`)「当たり前やろ。保存ボタン押して保存されて何がイカンのや?」
( ゚Д゚)「それは……」
(´・ω・`)「対応中って、そなたはこの画面の何を修正しようとしとるんや?」
( ゚Д゚)「えっと……」
って、やっぱり答えられないんだよなぁ。
「対応中です!!」とは一体何が言いたいのか……。
決して、性格がいい加減なわけではない。むしろ真面目である。
が、とにかく語彙力が低くて、何が言いたいのやら……。
たぶん、本人はこういう事を言いたかったんだろう。
(´・ω・`)「これって何のことか分かる?」
( ゚Д゚)「只今内容を確認中です(が、現状、ちんぷんかんぷんです)」
「対応中」と「確認中」のニュアンスの違いが分からんのだろうな。
- 「確認中」とは、まだ内容を理解しようとしている途中。
- 「対応中」とは、内容を理解した上で作業に取り掛かっている最中。
という意味やろ。
一事が万事、選ぶ語彙が頻繁におかしいから混乱が起きる。
付き合いの長い僕なら「コイツ、言葉間違えて違う事言ってるな」ってのを察することが出来るけど、僕以外の人と会話すると全く大混乱になってしまうから、とてもではないが僕が不在の場所で他人とは会話させられん。
因みに本件はどんな要件だったかと言うと、
画面を保存した後に戻るボタンを押すと前の画面に戻ってしまい、そこで再度保存すると二重登録になってしまう。
このようなことにならないよう、二重登録を防止する何らかの仕組み作って欲しい。
こういう話だ。これなら分かるでしょ?
とまあ、このように日本語や要件の本質が分からん若い衆が作業出来るように地ならしをしてあげるのが僕みたいなベテラン、リーダーの仕事だから、その任を負うのは別に良いんだけど、
育成的な観点として、根本的な語彙力の低さをどう指導したら良いものやら。
別に僕の様にブログを書いたり、論文を書いたりするなど、膨大な文章ライフを可能とする道を歩めと要求しているわけじゃないんだ。
根本的には技術路線なんだから、技術力が第一、文章力とかはその次という優先順位でも別に悪くあるまい。
ただ、最低限ってものがあるだろう。
自身の作業の状況を報告する際に、「確認中」と「対応中」の言葉の使い分けくらい出来ないものか。
これって今から鍛えられるのかしら? 長い人生における読書量の差とか、触れてきた情報量の差とか、そういう積み重ねてきた教養の絶対量の話になってしまうような気がしてならないんだが……。(´・ω・`)
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