今回のプロジェクトは僕が進捗管理を行ったが、理論と現実の狭間で大変悩んだな。
まず、進捗管理というのは「開始日」「終了日」を目標として掲げて、それを目指してプロジェクトを進めていくことが趣旨と言えよう。
この時、開始日から終了日までの期間。つまり、その作業にどれだけの日数を要するのかを正確に見積もることが進捗管理担当者の腕の見せ所である。
やり方はこうだ。
まず、作業工数は案件を受注した際の金額の見積もりをベースにする。
例えば、案件受注の段階で3人日として見積もってお金を貰って、それを一人で進行する場合、
その作業の予定期間は3日である。
これを基本とするが、しかし、作業の効率というのは個人差があるから、出来る人には2日でやって貰い、出来ない人には5日を割り当てる。
こうやって現実を鑑みて配分を調整しながらプロジェクトを進めていくのが進捗管理だ。
しかし、ここで問題が発生する。
作業者の効率が想定を遙かに下回る場合だ。
今回の場合、協力会社さんの作業効率は0.2。通常の5倍の時間を要する。
となると、本来3日で終わる仕事に15日、つまり3週間をを割り当てなければならない。
こんなのが許されるのか?ということだ。
現実重視で線を引くと、以下のようになる。
上司「何でこの作業に15日も掛かるの?3日で十分でしょ?」
(´・ω・`)「い、いえ、それが、あの人だとこれくらい必要で……」
理論を重視して3日で線を引くと、当然スケジュールは守れないから以下のようになる。
上司「この作業、いつまで遅延してるの? 3日で終わるはずだったんでしょ?」
(´・ω・`)「い、いえ、それが、予定より苦戦しているようでして。15日くらいは必要かも……」
こんなの、どっちもありえんだろ!!
明らかにカドが立っちまうからな!!
真実を明らかにすると間違いなくカドが立っちまってプロジェクトの雰囲気が悪くなる。
だから僕は今回、そこを誤魔化し戦術で曖昧にしてやりくりした。
僕の頭の中では期限は明確だが、外から見た時には現実が見えないようにドキュメントを書いた。
まあ、明らかに作業効率悪いのはバレバレなんだけど、それでも明確な数字、形として出なければ、幾分雰囲気は和らぐでしょ?
とりあえずその点では僕の配慮は上手く回ったと思う。
和やかな雰囲気のままプロジェクトを終わらせられそうだ。
しかし、これはこれで別の意味で問題アリだよなぁ……。
何の為に進捗管理やってんのって言う……。
全く、何事も思い通りに進まぬものよ。(´・ω・`)
2 件のコメント:
上手くプロジェクトが終了して、
『じゃあ、次も同じ協力会社さんで!』
って、ならなければいいですね。
(´・ω・`)
戦力外であっても冷たく当たることはしないように頑張っているんだが……。(´・ω・`)
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