新入社員の離職率が高い→40代社員をメンターにつけよう— Cayenne青山/米国株投資 (@zorac_ca) December 15, 2018
女性社員の離職率が高い→経営陣と女性社員の飲み会を定期的に開催しよう
若手社員の離職率が高い→休日に若手社員の勉強会&飲み会をやらせよう
↑これらをすべて実現した弊社のレジェンド経営陣
なお、離職率は右肩上がりの模様
もちろんこれは駄目な例として投稿されているんだろうけど、何故駄目かという根拠が書かれていない。
そこで僕なりに考察を深めてみよう。
気持ちの問題
このツイートから見るに、経営陣は離職率の高さという問題に題し、以下のような対策を行ったようだ。- 40代をメンターにする。
- 経営陣と飲み会
- 休日に若手社員飲み会
- 休日に若手社員勉強会
これをどう解釈する?
どの辺りを問題だと読み取るか?
- 歳の離れた者を教育担当にした。
- 歳の離れた者同士を近づけようとした。
- 休日出勤を要求した。
これは僕は違うと思う。
上記自体は問題ではない。
休日出勤は悪か?
いやいや、そんなことは無い。
休日出勤に見合うメリットがあれば、休日出勤は悪ではない。
人間は、休日出勤が嫌なのでもなければ、経営者と近づくのが嫌なのでもない。
損をするのが嫌なんだ。
これが僕が考える問題点。
メリットが不明瞭だということだ。
僕の見解としては、こんな対策を打ち出した経営陣は、恐らくは社員の退職を気持ちの問題と整理しているのだろう。
言うまでも無く、「気持ち」というのは曖昧であり、白とも黒ともハッキリしない、不明瞭な話題である。そこに問題の解決を求めた。
つまり、経営陣は社員の退職という問題に白黒をつけたくない、つまり逃避したと言わざるを得ないわけよ
では、何故社員が退職するか?
僕はその理由を、この経営陣の行為そのもの、つまり「具体性の無さ」だと思う。
具体性の無さ
一般的に社員を繋ぎとめる要素としては「金」が挙げられる。給料が高ければ辞めない。
それは当たり前だと思うけど、では「何故、人は給料が高ければ辞めないのか?」と考えると、答えはこうだ。
金は確実な利益だからだ。
人間は確実な利益を求めている。
コミュニケーションとか、不確実な利益を信用しない。
若者は確実な将来が欲しいわけよ。
確実な将来とは、即ちキャリアプランだ。
別に今すぐポンと金を出せなくても良い。
- お前の三年後のポジションはこうだ。
- そのポジションに就く為に、今のうちにこういうスキルを身につけておいて貰いたい。
- お前は今日からこの勉強をしろ。
という風に道を示してくれる上司を若手は望んでいる。
ノープランの白紙ベースで「とりあえず飲もう」とか、そういう空っぽな上司は望んでいない。
会社を退職する社員が多いのは、その上司が空っぽ、白紙、ノープランだからだ。
上司が具体的な未来を示せないから辞める。
部下はそれを十分に分かっている。
- コミュニケーションが足らないから辞めるのではない。
- コミュニケーションの結果、上司の空っぽさを見抜いて辞める。
若手社員を甘く見てはイカン。ヤツらは本質を見ている。
適当に酒を飲ませておけば誤魔化せると思ったら大間違いだ。
若者をナメてかかっている中年は首を吊る準備を始めた方が良いだろうな。