僕の家はそんなに熱心な野球ファンではなかったからよく分からないんだけど、こういう家庭は本当にあったのかしらね。(´・ω・`)
僕が直接経験したわけじゃなくて、親父から聞いた話なんだが。
昔はプロ野球中継というのは誰でも観ているもの。と言うより、「観ていない人間はコミュ障」という扱いであったそうだ。
どうしてそうなるかと言うと、例えば、親父が客先に営業に行くでしょ? 「営業先の社長が巨人ファンか、阪神ファンか?」を把握しておくことが営業テクニックのクリティカルな要素だったらしくて。
親父曰く、
- 本人は「阪神ファン」を名乗っているが、実態は「アンチ巨人」であるから、話題に出すのは阪神ではなく巨人でなくではダメだ
- アンチ巨人でも、0:10で巨人がボロ負けするような試合内容だと、不思議と不機嫌になるケースが多い
- 基本的には巨人の方が強いことを前提として、偶にそれを弱い阪神がやっつけるという展開がベストだ
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幼い僕にはサッパリ分からなかったが、とにかく「野球の嗜好は何か?」を事前に把握しておくのは基本的な営業スキルだった。逆に野球を観ていない人間は「変わり者」みたいな扱いも同然だから、出世も出来ないし、実際に営業成績も悪い。
野球の知識はビジネスマンの必須スキルだったそうだ。
「そんなこと本当にあるのだろうか?」と小さい頃から疑問に思っていたけど、ネットの体験談とか見る限り、やっぱり昔は本当にそうだったのかね、という気もする。(´・ω・`)
しかし、子供の敵と言えば、やっぱり野球放送によるアニメの放送休止だろう。
ドラゴンボールが観たいのに、その日は野球のナイター中継でお休みになっちゃってるのよ。「つまんねー!!」と何度も不満に思ったもんだ。
しかし、今振り返って考えると、ドラゴンボールと言うか、昔のジャンプアニメって、アニメの進行が原作に追いつかないようにする為の尺稼ぎが目に余るほど酷い。
同じダイジェストを何度も放送するとか、ナメック星で戦っている時に場面が地球に変わってチチが怒ってる、とか。「か~め~は~め~」で一話使うか使わないか、とか。
でも、野球放送があれば、アニメは一回お休みだから、その分だけ製作時間を貰えるわけでしょ?
つまり、
- 野球放送による放送休止は、アニメの制作時間を確保して品質を上げる役割もあったのではないか?
- それでもあれほどの尺稼ぎを必要としたのだから、むしろもっと野球放送をやって貰った方が、結果的にもっと高品質のアニメを観られたのではないか?
子供の頃は「ちっ。ドラゴンボールが観たいのに野球ばっかり贔屓しやがって!!」と思ってたけど。
実際は野球がドラゴンボールを助けてくれていたのかもしれないな~。
そんなことを思う大人になったウズマスであった。(´・ω・`)
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