• 2019年2月17日日曜日
ウズマスターの日々
ウズマスターの日々 https://blog.uzumax.org/2019/02/blog-post_17.html

自転車操業

しかし、資本金が1500万しか無い弊社が用意出来る資金は5000万円が上限ってのは厳しい現実だな。

弊社の技術メンバーは技術者らしく「現在進んでいるプロジェクトが適切に行われているかどうか?」って所を気にしているようだが、そんなのは全くどうでも良い話なんだ。

どれほど完璧なマネージメントを行ったところで、結局は今年の夏くらいに資金が枯渇する。
設計が中途半端で、実装も途中で止まったソースなんてゼロと同じだから、設計書やソースの品質を配慮する意味なんて全く無いんだ。

巨大プロジェクトを支え切るだけの資金力が会社に無いという経営的問題が最初にあって、そこをクリアしない限り続きは無いわけよ。

ここは僕も考えてなかったなぁ。

経営視点の欠如

僕自身がその一人なんだけど、この問題を「プロジェクトの問題」と考えちゃってる人が多くて。

プロジェクトを成功させる為には、

  • 十分な納期を確保する。
  • 製品のコンセプトを明確にし、要件定義をしっかり行う。
  • 適切なマネージメント体制を敷く。
  • 実力のあるメンバーを確保する。

みたいな要素を抑えることが重要である。

しかし、このプロジェクトはそれらが適切に行われていない。
従って、このままではプロジェクトが失敗することはほぼ確定的である。
この辺りをずっと問題視していたけど、そんなことどうでも良かったな。


「プロジェクト完了までに会社が資金ショートしないか?」という点が最もクリティカルな問題なんだけど、全然考えてなかった

他のみんなも同様だろう。

現在は主に、

  • どんなシステムを作り上げれば、売上に結び付けることが出来るか?

という点を議論しているんだけど、その前に、

  • 会社を資金ショートさせない為にはどうするべきか?

を考える必要があった。

木を見て森を見ずと言うか、開発的な話ばかり気にしていて、本件が経営問題なんだという大きな視点があることに気づくのにここまで遅れてしまった。

やっぱり僕は技術者であって、経営視点は全然持っていないんだ。
う~ん。

今後の予測~プロジェクトの終焉~

このまま行くと、まず銀行から5000万を借りるでしょ。
それを今年の夏に使い切ってしまって、資金が枯渇する。

その時点でプロジェクトは終わりだ。

プロジェクトを継続するには追加で1億円を持ってこなければならないけど、弊社にそんな資金を調達する力は無い。
従ってプロジェクトは打ち切りである。

可能性があるとすれば、社長が私財を投げ打つ可能性だな。
社長が自宅を担保に入れるとかすれば、更に何千万円くらいは用意出来るのかもしれんが、その程度であのグダグダのプロジェクトをゴールするまで支え切ることは不可能であるから、結局は資金枯渇で終わる。

どれだけ遅くても夏~秋だな。
夏~秋で資金枯渇で終了だ。

まあ、資金枯渇と言っても、資金ショートまでは行かないだろう。
資金ショート=倒産だから。

銀行から借りた5000万円を使い切ってしまって、残りのお金が凄く少なくなって資金繰りに困り始めるくらいの所で一回ストップだ。

プロジェクトは終了し、5000万円の負債だけが残る。

自転車操業

そこから先はどう5000万円を返済していくか、という所が焦点となるな。

まず、リニューアルに失敗することで、主力製品の売上向上は期待出来なくなる。
現在の体制を維持するだけでも赤字、頑張ってトントンくらいだろう。

となると、主力製品以外で売上を立てなければならない。

でも、その時点で運転資金がほぼ枯渇しているから、「新しいビジネスを始めるぞ!!」みたいなことは出来ない。

となるど、会社が取れる選択肢は、運転資金ゼロでも出来る商売のみとなる。

つまり、SES派遣だな!!

人売り商売は資金ゼロでもやれる。
そして5000万円を5年で返済する為には、月々の利益を100万円増加させる必要がある。

そして、どうやってSESで100万円を捻出するか?
これは、内勤メンバーを2人、外に売り払うことで対応可能だ。

ウチの会社は社内で働いている内勤メンバーがそこそこいる。
管理職と一般職がいるから、「管理職1人、一般職1人」を売ることで100万の売上を立てるのが良いだろう。
その分だけ社内が手薄になるからワンオペなどの事態が発生するかもしれないが、やって出来ないことは無い。

要するに、


  • 社内の人間を外に売る。
  • 社内に残った人間が3割増くらいで働いて回す。


と、これをやることで5年で5000万円は返済出来る。

借金を返済するまで賞与は厳しいだろうな。
5年間は賞与無し。

これで会社を潰さずに維持出来るだろう。

問題は、退職者だな。
退職者が増えてしまうと、人売り戦術の基盤が揺らいでしまう。

会社の環境、待遇が如実に厳しくなる状況では難しいかもしれないが、何とかする無い。

潰れない

こうして考えた結果、


  • 技術者が数割多く働けば借金は返済出来る。
  • 技術者が退職しなければ潰れない。


という見通しとなった。
技術者チームが一致団結して頑張れば踏み留まれるレベルだ。

来年は分からないけど、少なくとも今年中に潰れることは無さそうだな。

うむ。(´・ω・`)

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