日本中に激震が走った。(;´・ω・`)
50年も続いてきたスーパー戦隊が遂に終了。長年に渡る特撮の名物だっただけに、終わるのには寂寥感を感じる。(´・ω・`)
視聴率が悪いみたいな噂は聞かなかったのだが……。公式発表ではないものの、やっぱり終了の原因は売上なんだろうな。
これは特撮業界の背景、大人の事情と深い関係があるのよ。
そもそも、随分昔、それこそ僕が生まれる前の50年前の1970年台とかは、特撮番組が実に豊富にあった。「ライオン丸」だと「アクマイザー」だの、あれやこれや。特撮ブームと呼ばれた時代だ。
あんなに沢山あったのに、何で最近は「スーパー戦隊」「仮面ライダー」「ウルトラマン」の三大特撮のシリーズモノに限られているのか?
それは、特撮というのは、番組を放送し、玩具を売ることで収益を得るビジネスモデルだからだ。
普通の番組だと、「コマーシャル料」と「ブルーレイの売上」で利益を得るでしょ? だから視聴率さえ高ければ番組が成立する。しかし、被り物やら新怪人やら、毎回派手な演出を必要とする特撮は製作に金が掛かる。だから玩具メーカーとコラボして、剣とかベルトと言った玩具を売って、初めて利益が成立する。
そのため、非常にハイリスクハイリターンのビジネスなのよ。番組がコケたら玩具も売れず、在庫が残って大赤字になっちまう。だから、近年は手堅く最低限の売上は確実に確保できる「スーパー戦隊」「仮面ライダー」「ウルトラマン」のシリーズモノに対象を絞り、どう転ぶか分からない新番組にチャレンジすることは無くなった。
これが特撮業界の大人の事情である。(´・ω・`)
スーパー戦隊も、恐らく視聴率はそんなに悪く無かったんだと思うけど、玩具の売上が下がったんじゃないかな。スーパー戦隊がネットで話題になることは頻繁にあるが、そこに参加しているのは大人のファンだ。大人のファンは玩具までは買うまい。子供のファンの事情は知らんが、少子高齢化で売上がジリ貧になってると言われれば、納得できる話である。
番組終了の背景はそんなところだろう。
しかし、スーパー戦隊。僕の評価では特撮筆頭であったと思う。
かなり前から「ご当地ヒーロー」というパロディみたいな企画が日本中にあるけど、ご当地ヒーローは殆どがスーパー戦隊スタイルだ。町内会の連中がゾロゾロ集まってノリで開催するには集団戦である戦隊モノが向いてる。仮面ライダーを5人並べることもやれば出来るんだろうけど、「赤、青、黒、白、ピンクではいどうぞ」というスタイルの方がお手軽だし、分かり易いし、映えるんだ。
そんな風に、スーパー戦隊は日本中に愛された番組だった。
「仮面ライダー」と「ウルトラマン」は違う。これらは元を辿ると「怪奇特撮」に分類されるもので、グロかったり、怖かったり、教訓的だったり。
基本、男だけが視聴者だ。
スーパー戦隊は違う。カラフルなヒーローをゾロゾロ並べて、火薬をドカーン!!ドカーン!! ギャグ回も多い。明るく楽しくゴージャスでナンボの番組。
だから全ての日本人に満遍なくウケる。
そうして、スーパー戦隊は、まるでドラえもんやサザエさんのように、日本人の暮らしの中に定着した番組となったのではないか。
「個人的に好きな特撮」と聞かれれば、「仮面ライダー」や「ウルトラマン」と答える男は多いはず。しかし、普遍的に好かれている特撮は、スーパー戦隊だったはずなのだ。
それが終了とは、寂しい限りである。
しかし、必ずしもこれが完全終了とは限るまい。いずれまたシリーズ再開の可能性もあるし、劇場版で復活の可能性もある。
末永く見守っていきたいものじゃ。(´・ω・`)
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