• 2024年2月1日木曜日
ウズマスターの日々
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情報漏洩者逮捕

 遂に逮捕か。結構長かったね。(´・ω・`)

しかし本件って結構難しい部分も多くてニュースを掴み取れない部分も多いのよね。

NTT西日本の子会社NTTビジネスソリューションズの元派遣社員の男(63)

まずここが分かり辛い。責任の所在と言うか、多重構造と言うか……。

まず、山田養蜂場がクライアントだとして、そのサーバを預かっているのがNTTビジネスソリューションズだった。
NTT西日本はその親会社というだけで、経営責任はさておきとして、個別の現場事情を統括する立場では無かった、という理解で良いのだろうか。(ダイハツ不正事件におけるトヨタのポジションのようなもの)

その上でNTTビジネスソリューションズの元派遣社員の男がやらかしたわけだが、この「元派遣社員」というのはどういう意味なんだろう???

  • NTTビジネスソリューションズの社員で、派遣事業に従事していた
  • 個人事業主が派遣契約でNTTビジネスソリューションズに派遣されていた
  • 名前が出ていない派遣企業の正社員がNTTビジネスソリューションズに派遣されていた

いずれかだと思うんだけど、何度読んでもハッキリ分からない。(´・ω・`)

これってIT業界の多重請負構造にも通ずる部分で、敢えて分かり辛くすることで抜け穴を作るという意味がある話だから、記事を書いている記者も深くは理解しないままコピペで「元派遣社員の男」という単語を書いているだけではないか。

「契約形態がどうだったのか?」というのはIT業界人には重要な部分だから、この辺の詳細をもう少し掘り下げて記事にして欲しいところ。(´・ω・`)


もう一つ気になるのが、今後のNTTグループの編成かな。

一般的には、これをやらかしたIT企業は倒産するしか無いのだが、倒産に至るプロセスとしては、信用失墜により一斉に顧客が離れてしまい、事業継続の見通しが立たなくなることによる。

ベネッセ個人情報流出事件におけるシンフォームがその例だ。

でも今回はNTTグループでしょ? NTTグループほどの巨大組織になると、信用が失墜しても顧客は動きが取れないケースも多いと思うのよね。

山田養蜂場を例にすると、

「NTTグループが問題を起こしたので、NTTグループとは縁を切り、代わりに名も知れぬ事業者に業務を委託しました!!」

なんてのは無理があるのよ。

乗り換え先の方がもっと怪しいじゃん。(´・ω・`)

NTTグループというネームバリューは重いから、通常の事件のように該当企業を処刑して終わりという形には出来ないはずなのよね。

かと言ってペナルティ無しでは収まらない。

とりあえず、NTTビジネスソリューションズの社長辺りは事実上の懲罰的解任は避けられまい。

しかし、それはあくまで「お偉いさんの一人を斬った」という清算でしか無く、肝心なところの「現場のセキュリティがザルなんじゃないの?」という疑問について説明するものではない。

普通は「このカス企業は切り捨てて別企業に引っ越しましたので今後は安心です」でリフレッシュするのだが、元々がNTTグループだと、その逃げ先が無い。

匙を投げようにも、投げ先が無いのよね。

だから「NTTを解散して清算!!」なんてのは無理で、地道に信用回復していく道を辿るのだろうが、これが遠大な難問だ。

10年20年と務めた宿老のようなベテランの中にも実は背信者が混ざっちゃってるのも難しいし。
それらを防ぐべくセキュリティを強化すると高コストで経営を圧迫してしまうし。
そもそも何をすれば世の中が納得するのかもよく分からない。


「人身御供を差し出しておしまい」という形が取れないのであれば、どういう風に着地していくのだろうが。


難しすぎて僕にはサッパリ分からんわい。(´・ω・`)

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