• 2021年1月9日土曜日
ウズマスターの日々
ウズマスターの日々 https://blog.uzumax.org/2021/01/blog-post_9.html

ブロックチェーン勉強中

本日もコツコツと技術士試験の論文対策を勉強中。(´・ω・`)

技術士試験は、何と言うか、オリジナリティのある知見を要求されるんだよね。例えば、

ブロックチェーン技術を仮想通貨以外に適応する際のメリットとデメリット、課題について知見を述べよ。

みたいな。

「ブロックチェーンの原理について述べよ」じゃないわけよ。
「ブロックチェーンの技術を仮想通貨以外にも転用して社会に役立てたいんだけど、何かアイデアありませんか?」みたいな感じで問題が出てくる。

だからブロックチェーンについて知っていれば合格出来るわけではなく、それを自身の経験を踏まえた応用を論ずる所まで書けて、初めて合格となる。
丸暗記に加えて、考える力を要求されるのよね。(´・ω・`)

と言うわけで、本日はブロックチェーンの勉強を実施。

想定論文:EDIでブロックチェーン

メリット

僕は仮想通貨はやってないから余り詳しく知らなかった、諸々を調べてみるとこれは……かつて僕が携わっていたEDI(電子商取引)に転用することも可能に思えるな。

EDI(電子商取引)とは、簡単に言えばネットで商品を注文することだ。

昔は注文書(紙)の送付で商品を注文していたが、そのうちFAXで注文書を送ることも出来るようになった。
FAXじゃなくネットを使うとEDIと呼べるカテゴリーに入ってくる。例えば、注文書をスキャナでスキャンしてメールに添付して送付でもEDIだ。

が、これだと余りに効率悪いから、近年は業界を挙げてファイルフォーマットを統一して、送受信ネットワークを構築しているのよ。
僕は最初の会社では、その基幹システムの開発や保守が仕事であった。

問題は、この送受信ネットワークの中央となるEDIサーバだ。僕が関わってたEDIネットワークは、発注者と受注者が直接通信するのではなく、EDIサーバに一回全データを集めるのよね。

EDIサーバでファイルを開き、「え~っと、ウズ薬局からの注文は、花王にシャンプー3つ。ライオンに化粧品4つだな」みたいに読み取って、ファイルを花王向けの3行、ライオン向けの4行に分割して転送する。

EDIサーバが無けりゃ、発注者が個別に複数メーカー、複数卸店とやり取りしなきゃいけなくって、これが非効率だから、一回EDIに集めるわけだな。

当然、EDIサーバがダウンしたら全部死亡。
僕の管理していたシステムは大規模だったから、EDIサーバが死ぬと日本全国死亡という大惨事よ。(;´^ω^`)

が、これをブロックチェーン方式を置き換えれば、サーバ死亡で全部死亡という事態は防げる、という所にブロックチェーン化のメリットがある。

あとEDIサーバの維持に何億円も必要としてたけど、それも無くなる。だから参加企業が納めているEDIシステム利用料も安く出来るのも良いよね。

デメリット

まあ、こんなこと絶対ありえないんだが。だって、既存システムは既にEDIサーバありきになっちゃってんじゃん。

システムの歴史は古くって、どこぞの企業なんてこのインターネット全盛の時代なのに電話回線でファイルを送受信とかやってるんだから。

何で未だに電話回線なんつーのを使っているのか?
詳しくは知らんけど、要するにシステムがカスで、ネットワーク系を切り替えるだけでもリスクが高いんじゃない?

普通に考えれば「ファイルの入出力」と「ファイルの送受信」は別の話だけど、何十年も前のシステムだと、その2つを同一のソースでやってるとかあったりしても不思議ではない。

まあ、本当の真相を聞いたわけではないから知らんのだけど、論文上は「これが事実だ!!」と言い張って書けばOKだろう。

ともかく、業界を挙げてブロックチェーン方式に移行なんてありえねよ。100年先でも今の方式で行くんとちゃうか?

終わりに

って感じ。

論文を書く為には「経験から来る知見」ってのが無いと厳しいんだよね。技術について語るだけなら優秀な人なら大学生でも可能と思うけど、上みたいな話は僕みたいに10年20年という業務経験が無いと出てこないでしょ?

こういうのが論文で問われるわけよ。

こういう風に、ブロックチェーンを勉強する場合は、ブロックチェーンの技術について調べた上で「そう言えば昔、こんなことがあったなぁ」みたいな事を思い出して、頭の中で整理しておく。
そうしておけば、いざ本番でブロックチェーンが出題されたら、問題の趣旨に即してちゃんと書けるわけよ。

じゃあ、ブロックチェーンについて出題されなかったらどうなるか?

この辺も応用可能で、上を見れば分かると思うけど、「既存レガシーシステムの存在がリスクなんですよ」という論調の部分は他の問題でも使い回せるでしょ?

どういうことか?

例えば、「システムの認証をパスワードから指紋認証に切り替える事について述べよ」とか言う問題が出たとしよう。
でも、デメリットの論調は同じ。「既にパスワード方式で作っているシステムを指紋認証に切り替えるには膨大な改修コストが必要となることがデメリットである」は成り立つでしょ?

事前にいくつか論調を用意しておけば、予想問題そのものはハズレていたとしても、何か使い回せる部分があるわけよ。

論文の勉強ってのはこうやってやるんや!!

若手エンジニアには「論文なんてどうやって勉強すりゃええんや?」「文章力があれば良いんか?」みたいな人も多いと思うけど、ちゃんと勉強ノウハウがあるのよね。

今は僕も当面は現場エンジニアだが、60歳くらいになる頃には、こういうノウハウを持っていることを活かして稼いでいけるようになりたいもんや。(´・ω・`)

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