• 2020年8月28日金曜日
ウズマスターの日々
ウズマスターの日々 https://blog.uzumax.org/2020/08/blog-post_28.html

トヨタ定期昇給廃止

ありゃ~。遂にトヨタが動き出すのか。世の中厳しくなったものよ。(´・ω・`)

トヨタ、定期昇給「一律」から「成果」へ見直し…ゼロの可能性も
トヨタ自動車が毎年春の定期昇給の算定方法を大幅に見直す方針を固めたことが27日、分かった。一律の昇給をやめて人事評価に連動させるため、定昇がゼロになる可能性がある。労働組合と協議を始めており、2021年に導入したい考えだ。

成果判定って難しくて、なかなかうまく行かないのよね。
でも、流石にトヨタほどの企業だったら、成功モデルを見せてくれるのだろうか。

やる気ゼロ社員量産

ネットを見てると、「結局はこういうのってコスト削減の為の口実でしかないんじゃないの?」って意見をよく見るけど、それは穿ち過ぎだろう。(;´^ω^`)

自分の会社の公式発表が信じられんような人間が社員やってるなんておかしいっしょ。
不信に感じるなら辞めるしか無いし、残るんだったら信用するしか無いんだよ。
中途半端なことすんなって。

しかし、この発表が文字通りだとして、僕が心配になるのは、昇給モデルに乗れない人のモチベーションだな。

例えばさ、

  • ~25歳:昇給普通
  • ~30歳:昇給少な目
  • ~35歳:昇給ゼロ

みたいな軌道に入る人は当然いるよね。
この軌道に入っちゃうと、その後どうなるかも明らかで、

  • ~40歳:昇給ゼロ
  • ~50歳:昇給ゼロ
  • ~60歳:昇給ゼロ

100%こうなる。逆転の目なんか絶対無いんだ。

こうなったらどうするかと言うと、例えば転職だ。
トラブった過去は元の会社に置いてきて、トラブったことから得た知見だけ持って転職する。これで100%収入が増える。

しかし、転職せずに残るタイプの人もいる。
そういう人はどうなるかと言うと、仕事を投げるんだよね。

どんなに頑張ったところで、最早その会社で収入が増える可能性はゼロ。
となると、もう会社の仕事の方には興味が向かなくなって、例えば副業とか、株取引とか、そういう方面で収入を補うことを狙う。
あるいは、夫婦共働きで家計を支えるから収入が低くてもこんなもんでいいや、とか実家で暮らして居れば大丈夫だからいいや、みたいな姿勢になる。

問題はここからだ。

成果報酬型の給料だから、働きが悪い人は給料もそれ相応に低いから問題無いよね、では済まないのよ。
自分が忙しい時に、隣で役立たずがスマホでピコピコと株取引してたら、角が立つじゃない?
自分は頑張ろうとしてるのに、目の前の人間が口では黙っていても腹の中では舌を出しているのが見え見えだったら、腹が立つでしょ?

必ず、人間関係が悪くなる。

となると、この手の人間は追い出す以外に選択肢は無い。
収入が低いだけでは済まず、クビだ!!

でも日本の会社は解雇規制が厳しいから、業務成績の不振くらいで解雇することは難しい……。
と考えると、以下の記事とも結びつくよね。




つまり、トヨタは「解雇規制緩和」を狙っているわけよ。

成果報酬を始めて、残したい社員とクビにしたい社員を分かり易く切り分けた頃に、解雇規制緩和を通す、と。
凄く合理的で計算された設計だよね。

問題はその時期だが、僕の予想では10年後くらいかなぁ。
その頃はちょうど、就職氷河期が50歳過ぎてる頃でしょ?
就職氷河期は正社員の数が少ないから、リストラするにしてもその規模が小さくて済むからね。
そこで制度を作ったら、以後はそれで回していけばOK。

僕は現在37歳だから、47歳くらいの頃に波が発生する、という見通しかぁ。厳しいな……。

その頃に大企業を追い出された人がフリーランスになって競合相手になっちゃう、とか、そういうことにならないように生存戦略を準備しておかねばイカンのう。(´・ω・`)

0 件のコメント: