テレワーク 働きぶりの“見える化” 導入広がる 新型コロナ
このシステムでは、社員が「着席」のボタンを押して仕事をしている間の、パソコンの画面がランダムに撮影され、上司に送信される仕組みもあります。いつ画面が撮影されるか社員には分かりません。
>パソコンの画面がランダムに撮影され、上司に送信される
これはイカン……と言うか、浅はかだな。(´・ω・`)
と言うのもだね、「パソコンの画面をランダムに撮影」の中には、見られては困るプライベートなものも含まれよう。
例えば、社員間のプライベートのチャットとか、ネットサーフィンとか。
すると、人間は必ずそれらを誤魔化す方法を考えよう。
ネットサーフィンについては私物のパソコン、私物のスマホを使えばバレない。
社員間のプライベート通信は、私物パソコンから私物Slack、私物スマホからLineグループに繋ぐなどすればバレない。
このように、社員の間では会社に監視されている端末を使用しなくなり、会社の監視が届かない場所で活動する傾向が強まるであろう。
結果、会社の社員に対する支配力が弱体化するであろう。
これは、秦の始皇帝だったら絶対やらない悪手。
秦の始皇帝は分かっているから、中心人物の処刑を行うことで未然に防いだ。
日本の会社がこれに倣うなら、「私的に連絡を取り合う社員は懲罰対象とする」という政令を出した上で、禁を犯した社員を検挙する機構を構築しなければならない。
しかし、現実として日本の一企業にそんな実行力を有しているとは考え辛い。
従って、人間性悪説に基づいて監視を強めようとするこの試みは片手落ちに終わる。
禁を強めた結果、逆に治安が乱れるという悪手である。
システム開発プロジェクトを生業とする僕としては、人間性悪説は悪いものではない。むしろSIerのプロジェクトは性悪説が基本である。
僕は人間性悪説の支持者であり、諸子百家の中では法家の思想である。(対義語は、人間性善説の儒家)
その僕の法家思想に基づけば、人間は「利」で釣らなければ統治出来ない。
エサをぶら下げて誘導するのが人間性悪説の基本である。
しかし、この「パソコン画面の監視」は、社員側に利が無い上に罰する力も無い。飴は無く、鞭は容易に躱せる。従って社員は言うことを聞かない。
闇雲に他人を疑うも、自身に実行力が無いことを見落とした、愚かな政策である。
このシステムを考えた連中は人間というものを勉強しなおすべきであろうな。(´・ω・`)
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