コンサルそのものだなwwww
岩田健太郎さんが会見、告発動画を削除した理由を語る【ダイヤモンド・プリンセス号】
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の集団感染が発生している豪華客船ダイヤモンド・プリンセス号について、感染対策の不備を指摘した動画を公開した神戸大学感染症内科教授の岩田健太郎氏が、2月20日、日本外国特派員協会(FCCJ)で会見を開いた。
この有様、過去に何度か見覚えがあるけど、炎上プロジェクトそのものだな。(´・ω・`)
スプリッティング(全か無かの思考)
これね、身近な現場でもこういうことは起きるのよ。こういう問題が発生する背景として、まず現在に対する不満が存在する。
現在、そのプロジェクトが上手くいっていない。あるいは現在、会社の経営が上手くいっていない。
あるいは、悪いってほどではないんだけど、もうちょっと改善する余地があるのではないか?
そういう風に、周囲から見て何からの問題・不満がある。
ここまでは大体正しいんだ。
物事、そう綺麗に運ばないと言うか、色々問題山積みであることが多いだろう。
ここままにしておいては問題がどんどん大きくなるばかりだ。何か手を打つ必要がある。
そこは概ね正しいのよ。
しかし、ここで「スプリッティング(全か無かの思考)」というのが入ってくる。
完璧主義者に多く見られる病理なんだけど、ちょっと間違っていると全部間違っているように見えちゃうらしいのよね。
一方、パレートの法則というものもあって、物事は概ね2:8なのよ。
問題のある現場、問題のあるプロジェクト、問題のある会社経営であっても、実はクリティカルな問題要素は2割で、8割がたは概ね上手くやっているのが一般則である。
だが、「スプリッティング(全か無かの思考)」を患っている人間は、10割全部を問題視する。
だから、
( ゚Д゚)「こいつらは無能ばっかりだ!!」
という論調になって、別途、コンサルを入れる。あるいは、コンサル的役割の上司などが入る。
この追加コンサルは、
- 現在の仕事はほぼ0点に近い。
- ゼロベースで抜本から見直す。
という論調で入ってきて、正しい部分の8割までも否定する。
結果、より状況が悪化する。
これがお約束のパターンだな。
僕は過去3回、このパターンに遭遇したことがあり、3回目が前職の退職時のトラブルだ。
- 正しい部分が8割
- 間違っている部分が2割
問題は「どこが正しくて、どこが間違っているか」の識別なんだけど、前職の場合、社長自身がそれが分からなくて、社員全員が間違っているかのうに見えてしまっていた。
そこでコンサルに丸投げ。
だが、そんな社長に起用されるコンサルもまた、「どこが正しくて、どこが間違っているか」の識別が出来ない。
結果、社長とコンサルのコンビで、正しい部分の8割まで破壊して急転直下の経営悪化に至った。
重要なのは、「どこが正しくて、どこが間違っているか」の識別なわけよ。
このYoutubeで動画を公開した岩田先生、内容は知らんが大学教授を務めているくらいだし、学者としての見識についてはそれなりのものがあるのだろう。
動画の内容も、全部が全部間違っているとは考えづらい。恐らく、動画には正しい意見も多く含まれているはずだ。しかし、間違っている部分も含まれている。勘違いで糾弾しちゃっているような箇所もあるらしいからね。
- 現状の現場の、どこが正しいか?
- 現状の現場の、どこが間違っているのか?
- 岩田動画の、どこが正しいか?
- 岩田動画の、どこが間違っているのか?
現状を改善するには、上記4つを全てやってのけないと実現しないわけだが、岩田先生はそこが無い。
- 現状の全面否定
- 自説の全面公定
これが論調の基本。
これで現場や世の中に動いて貰おうというのは無理筋というものだろう。
まあ、岩田先生の場合は世の中を動かす力が無いからただ動画が炎上しただけで終わりだけど、前職の場合、これをやったのが社長だった。
社長やトップの命令ならば、物事は動くからね。
で、短期間の間で急転直下の業績悪化。
前職はこういう経緯を辿っており、また僕のそれ以前の過去2回の経験でも同じく、これをやらかした瞬間、僅かの間にガタガタに落ちた。
まあ、大事なのは根気だな。
世の中ってのは、カオスに出来てるねん。
面倒なカオスに向き合う心が足りず、「全て正しい!! or 全て違う!!」みたいな清々しい勧善懲悪に逃避するからこういうことになる。
ちゃんと現実とありのままに向き合わなイカンぞ。(´・ω・`)
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