楽天、事前相談で「違反の恐れ」 公取委が回答、無料方針は変えず
運営する通販サイト「楽天市場」での一律送料無料の導入を巡り、独禁法違反(優越的地位の乱用)の疑いで公正取引委員会の立ち入り検査を受けた楽天が、昨年9月、制度の導入について公取委に事前に相談し、同法に「違反する恐れがある」との回答を受けていたことが11日、関係者への取材で分かった。
えっ?
事前に自ら問い合わせして警告の返事を受けてたのに、それを無視して強引に行っちゃったってこと?
何だか前職みたいだなぁ。(´・ω・`)
必勝の信念
三木谷社長「何が何でもやる!」何が何でもやるなら、何が何でもやれば良いではないかと思うんだけど、実際には不安があったから事前に国に問い合わせをしていたんでしょ?
楽天「送料無料化は法的に不安な部分があるから事前に調査しよう」
- 返事がOKだった場合⇒「良かった♪」
- 返事がNGだった場合⇒「何が何でもやる!!」
これじゃ問い合わせの意味無いよね。(´・ω・`)
と言うように、「調査」とか「分析」とか称しつつも、実際には「自分の望みに沿った報告だけを選んでピックアップし、都合の悪い報告を無視する」という判断を下す輩がいる、という事が書かれていたのが、先日読んだばかりの「失敗の法則」という本だったわけだが……。
どうやら楽天ではこれが発生したようだな。
組織の機能不全の断片が見えたな。(´・ω・`)
これと同じことをやらかしたのが他ならぬ僕の前職で、社運を賭けたビッグプロジェクトを前に、プロジェクトの見積もりを行ったのよね。
見積もりは社内だけでなく、社外も踏まえて相見積もりまで取った。
その結果、全ての見積もりがプロジェクトに対してNGを示していたんだけど、コンサルだけがOKを出したから、コンサルを信任した。
もちろんプロジェクトは大失敗し、前職は今や風前の灯である。
YES以外の言葉を受け付けないなら最初から聞かなければ良いのに、と思うのだけど、どういうわけか、この手のパターンは本に書かれるくらいずっと昔からある失敗の典型例みたいなんだよね。
不思議だなぁ……。
ちなみに、前職社員は社長の事を頭が悪いと評する人がいるんだけど、僕はそうは思わないんだよな。
そこまで頭が悪いってことは無い。
むしろ頭が良いから、「このプロジェクトにはリスクが大きいのではないか?」という事を察し、事前精査を命じたわけでしょ?
その時点までは、慎重かつ聡明な判断が出来てるんだよね。
その結果、プロジェクトが成功する可能性はゼロに等しいという、望ましくない未来予想ばかりが上がってくる。
ところが、何としてでもプロジェクトを成功させたいという強い決意を持つ社長には、その希望に沿わない報告に向き合う心が無く、NGを示す報告を全て却下し、唯一、OKを出してくれるコンサルの情報だけを信じるようになった。
絶対に成功させるという強い決意が、どこかのタイミングで現実逃避に擦り替わっちゃうのよね。(´・ω・`)
楽天も恐らく同様で、
(´・ω・`)「公正取引委員会から警告を受けているんですが?」
って、楽天ほどの大企業の社員がその意味を理解できないはずが無いんだけど、何故か、
(`・ω・´)「何がなんでもやる!」
という「必勝の信念」が勝り、本来可能なはずのリスクマネージメントすら怠慢して無防備のまま本日に至る、って感じなんだろうなぁ。
現実をありのままに見れない人間は哀れである。
自分もそうならんよう気を付けよう。(´・ω・`)
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