三國志好きが長じて孫氏の兵法とか、論語とか、古典中国を拠り所にすることが多いのだが、最近読んだのはこちら、バビロンの大富豪。
貯蓄とか投資について述べた古典的名著なのだが、この中にようやくすると以下の言葉がある。
- 設備投資は無駄遣いではない。
金を酒とかブランド物に使っちゃうのは重々戒めなければならないが、住居とかを堅牢にするのはそれとは違う物なのだ。
住居がボロいとモチベーションが下がって何ともならなくなる。
現代風に言えば、エンジニアがボロいパソコンを使い続けることのナンセンスさを問うようなものだ。
パソコンがボロいとエンジニアがイライラしてマトモに仕事しなくなるから、投資対効果とか五月蠅い事言わずに買ってやらなければならない。
そうしないと却って損をすることになる。
これは僕の言葉ではなく、古の偉人の言葉である。
孫氏の兵法しかり、論語然り、経営者は古の偉人の言葉に逆らうべきではない。
さて、これを読んで、ふと思い出したことがある。
この家のショボい部分、それは包丁だ。
結婚祝いに貰った良い包丁があるんだけど、7~8年も使っていると歪んできちまって、そこで砥石を購入することを決意した。
包丁を買い替えるのではなく、砥石を買う所に投資意識を感じて頂きたい。(`・ω・´)
砥石の達人
まず、今まで使ってきた砥石なんだが……。明らかに歪曲しているよね。これは酷い。
こんなんで包丁を研いでいても切れ味に疑問符があって。。。
ここが悩ましいところなんだが、「疑問符」程度の話であって、問題が顕在化しているわけではない。別に今でも切れてるのよね。
家庭用の包丁って、余程のことが無い限り切れ味なんて問題にならんでしょ?
しかし、考えを改めれば、それが生産性低下であろう。
現時点で別に何も困ってないんだが、知らないうちに効率悪い事をやっているのかも。。。
ならば意識的に改善活動を行ってみよう。
成果が上がる「かも」しれない。
この段階で行動を起こすのが僕の精神である。
問題が顕在化した後になって、確実に成果があると断言出来る時しか行動しないノロマとは違う部分である。
さて、ともかく砥石がこれでは話にならんので、新しい砥石を購入。
まずはダイアモンド砥石である。
驚異の全面ダイアモンドシャープナー。値段は2,600円。
この砥石は削り効果が強力であると評判で購入した。
と言うのも、7~8年も使った包丁は形状が歪んでいるのよね。(;´・ω・`)
普通の砥石だと形状の歪みを矯正する程のパワーが無くて。。。
でも、このダイアモンド砥石ならダイアモンドパワーによりガリガリと包丁を削ることが出来る。
また、これは通常の砥石として使えるほか、面直し砥石としても使えるので、さっそく歪んだ砥石を矯正した。
随分直ってるでしょ?
これでまた正常に研ぎが出来る。
さて、早速包丁を研いでいく。
勉強したところ、砥石には粒度というものがあって、
- #400 ダイアモンド砥石
- #1000 ダイアモンド砥石
- #1500 通常砥石
数字が小さいほど粒度が荒くてよく削れる。
数字が大きいほど粒度が細かくてよく切れる。
荒い粒度から細かい粒度に向けて、砥石を使い分けて研いでいく。
#1500 通常砥石まで研いだところで、新兵器投入。
- #3000 新砥石
- #8000 新砥石
粒度の細かい上級砥石も買ったのだ。値段は2,600円。
この新砥石で、包丁を仕上げる。
色々あって1時間くらい格闘した結果、包丁の切れ味はこうなった。
どう?
トマトがこんなに薄く切れちゃうの。
包丁の切れ味が悪いとトマトが潰れちゃうから上手く切れないが、仕上げたこの包丁なら超薄くまで切ることが出来る。
素晴らしい切れ味だ。
銘刀渦宗と名付けよう。
今回は砥石2つ購入で5,200円だったか。
これって新しい包丁を変える金額だよね。(;´・ω・`)
しかし、砥石を買ったことで、未来永劫に渡ってこの切れ味で料理することが出来るわけだ。
十分な価値がある投資だったのではないか?
頑張った甲斐があったというものだ。
また一つ裕福になってしまったか。(´・ω・`)
これからも設備投資を怠らず、価値のある人生を歩んでいきたい。(´・ω・`)
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