• 2019年11月30日土曜日
ウズマスターの日々
ウズマスターの日々 https://blog.uzumax.org/2019/11/blog-post_30.html

SES諸経費とエンジニアの年収

面白いグラフを見つけた。
派遣のピンハネのグラフだ。

派遣もSESも似たようなものだと考えると、なかなか良い線行ってるグラフだね。
では、単価80万円のエンジニアを想定して考えよう。




諸経費計算

単価80万円のうち、いくらかは組織に上納する必要がある。
それを悪い言葉で言えばピンハネだけど、適正な金額を上納するのは正当なものだから、ピンハネが一概に悪いわけではない。

グラフによると、営業利益は1.2%、派遣会社諸経費が13.7%だから、合計15%を会社に収める。
80万円の15%は、12万円だ。これがピンハネ額である。
僕のようなフリーランスはこの部分が無い。

次に、有給休暇費用4.2%と社会保険料10.9%。合計15%。
これは結局は自分自身が使うわけだから会社に巻き上げられているわけではないけど、一方で自分の給与明細には載ってこない金額である。
80万円の15%は、12万円だ。これは活動経費とでも言えば良かろう。
フリーランスであってもこれと似たようなものは発生すると考えるべき。

そして残りの70%が自分の給料。
80万円の70%は、56万円だ。

つまり、単価80万円のエンジニアの場合、


  • 会社員であれば、月給56万円、年収672万円。
  • フリーランスであれば、月給68万円、816万円。


これくらいが単価に見合った妥当な収入だ、という計算だ。

エンジニアが自分の市場価値を考える上で良い目安になるのではないだろうか?

計算上ではこうだけど、僕個人の経験からすると、ちょっとこの数字は優遇多めな気がするなぁ。
普通の会社だと本社ビルの維持費とか、もうちょっと経費が発生しちゃうから、ここから5%をマイナスして考えると、
672万円のマイナス5%は、638万円か。

だから、


  • 単価80万円のエンジニアの妥当な年収は、640万円。
  • 単価70万円のエンジニアの妥当な年収は、560万円。
  • 単価60万円のエンジニアの妥当な年収は、480万円。


こんなもんだ。

どうかな?
皆さん、ちゃんと市場価値に見合った給料貰ってる?

例えば、


(´・ω・`)「いやぁ、自分は取り立てて目立った才能も無い平凡なエンジニアだから、単価は60万円ってところですよ」


みたいなどこにでもいる4~5年目の若手でも、年収480万は無ければおかしいんだぞ。


(;´・ω・`)「自分の年収400万なんですが?」


みたいな状態だったら、それは明らかに働かないおじさんとかの経費が圧迫して貧乏くじ引かされているってことだから転職しなければイカン。

これがIT企業社長ウズマスター様の皮算用や。
参考にしたってや。(´・ω・`)

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