やっぱり迷走していると言わざるを得ない。
一番不振に感じたのは、これまでの振り返りとか、今後の対策とか、それらが全て「社員の意識」という曖昧なものに帰結するものばかりだったことだ。
社員の意識
サラリーマンをやっていると、社員一人一人の「意識」とか、「経営者目線」とか、そういうテーマを耳にすることが多い。
この辺りは凄い魔法の言葉で、常に正しい事が言えるのよ。
- 社員一人一人が意識を高く持つ必要がある。
- 社員一人一人が経営者目線を持つ必要がある。
- 社員間で円滑なコミュニケーションを行う。
- 社員の成長を促す。
これらって全部正しいんだ。だけど具体性が全然無い。
だからそんなプレゼンテーションをされてもこっちは行動に移せないのよね。
ノープラン
何でこんなことになっちまうかって言うと、やっぱ上の人にプランを提示する能力が無いからだろう。
例えば会社の施策として、
- 今まではこういう分野の営業に注力していたけど、今後は要員の何名をこっちに振り分ける。
- 技術者にこういうスキルを身につけさせて、それにより新たな案件の獲得に繋げる。
みたいな、手段と、それにともなる収益というビジネスプランを示す能力が無くて。
だから出てくる言葉は、
- 社員一人一人が成長していく。
とか。
もちろんこの「成長」って言葉の意味はハッキリしていなくて。
- こういうスキルを持つ社員が欲しい。
- こういうことを担える社員が欲しい。
など、具体的に我が社が必要としている能力を言うことが出来ない。
ただ、現在のままではマズいことは分かる。
その結果として出てくる言葉が、
- 社員一人一人が成長して欲しい。 ⇒ どう成長するかは各自で考えて欲しい。
ということになるわけよ。
何もかもを社員一人一人の課題という整理にすることで整合性を保っている。
どこまでが個人の責任で、どこからが会社の責任だと明確に定義出来ないから、全部個人に倒そうとする。
全部個人の問題に帰結することで会社は組織として何の責任も負わなくて済むというロジックが成り立つわけよ。
でも、これをやっちまうと組織という単位が意味成さなくなっちまうからな。
結果として、自分の将来のビジョンを描いている社員は自分の判断で辞めていくし、
それが出来ない未熟な社員は立ち往生しているばかりで足を引っ張る。
会社として社員を束ねる能力を喪失しちまっており、それを誤魔化す言葉が「社員一人一人」なんだ。
一応、僕も知らんぷりしているわけではなくて、意見や考えを示したりもしているけど、上の人にそれらを汲み取る能力が無いから、YESとも言わなければNOとも言わず、ただ行動を起こさないだけになってしまう。
会社が思考停止。フリーズ状態。
いやぁ、参ったなぁ。
統率能力の無い組織に属してもみんなで共倒れするだけだし。
でも、僕一人だけでも生き残れば、そこから残ったメンバーに案件を供給出来るかも。
早く独立しなきゃ。(´・ω・`)
2 件のコメント:
私の会社でも自主的に学び自主的にスキルアップし続ける社員が理想像として呼びかけられていました。
勝手にいい感じに育ってください、と言うのは我儘ですよね。
社員側が言うのなら判るのですが、経営陣からこのように呼びかけられるのは経営の怠慢だと感じますね。
自分で自主的にスキルアップする社員は社員の立場でいる必要が無いんだよな。
だから辞めてしまう。(´・ω・`)
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