(#゚Д゚)「ウボァ!! テメーはウボァ!! ウボァ!!」
(;´・ω・`)(え、な、何、この人達……)
駅前のキャバクラかカラオケボックスか分からん店の前で男三人が喧嘩しているの。
(#゚Д゚) :ハイパーブチキレマン。制御不能。若い。腕にタトゥーあり
(>_<) :間に入る男。若い
(#゚o゚) :キレられているけど態度がハッキリしない男。中年
典型的な酔っ払いだわ、これ。(´・ω・`)
要は何か事情があって (#゚Д゚) がマジギレしているんだけど、一方で (#゚o゚) もタバコ吸いながらポケットに手を入れてナメた態度を取りつつもハッキリ物を言わない。
(>_<)が間に入りつつも収拾付かない。
お約束のパターンだな、あちゃ~。(´・ω・`)
でも、僕ってこういう時に気になっちゃって現場に残るタイプなんだよね。
残留
僕はこれでも大学で空手道初段を習得した正統武闘派。関わらないのが吉と逃げ去っていくタイプではない。
とは言え体育会系ならではの基準があって、ズバリ、喧嘩だけなら問題無いという価値観。
人生は長いし、仲間内で喧嘩を始めたなら仲間内でケリを付ければ良い。
人生は綺麗事だけでは進行しないからな。
多少の近所迷惑には目を瞑ってでもキッチリ喧嘩させてやるのが本当の人情だ、という考え。
しかし、ハイパーブチキレマンってのは何をするか分からんからな。
喧嘩の限度を逸脱するようであれば話は別だ。
と言うわけで、付近で待機し、監視する。
女
そしたらやらかしおった。(´・ω・`)(#゚Д゚)「何だ、おい、女、テメェッ!!」
この一角にはキャバクラみたいな店があって、そこから出てきた姉ちゃんと目が合ったりしたのかな?
何故か (#゚Д゚) が面識の無いキャバクラの姉ちゃんに喧嘩売り始めて、キャバクラの姉ちゃんも気が強くて言い返したりするから、こりゃアカン。
介入だ。
(´・ω・`)「こらこら」
(#゚Д゚)「何守ってんだ、テメェッ!!」
ってこの男、見境が無いな。(;´・ω・`)
だが、酔っ払いってのは不思議なことに、ブチ切れているように見えてどこか冷静だったりするんだ。
(´・ω・`)「お姉さんに手を出してはいかん」
(#゚Д゚)「俺はそんなことしねぇっ!!」
ちょっと応対すると態度を180°転換する。
終いには僕に握手を求めてくる始末。
これがブチキレ酔っ払いの習性。何度も身に覚えがある。
(´・ω・`)「それなら良いんだ、うん」
これで役目は果たしたと思って帰ろうとした、その時だ。
ブチキレ親父
(#'Д゚')「何だこのガキ、テメェッ!!」(;´・ω・`)(……は?)
急に関係無い親父がブチ切れた。
キャバクラから出てきた親父で、どうも (#゚Д゚) が喧嘩を売ったみたいなんだけど、この親父はタダの通りすがりだからね。(;´・ω・`)
知らんぷりして行ってくれれば良いのに応戦するから困る。(´・ω・`)
しかも暴れっぷりが半端無い。
若い(#゚Д゚)は威勢だけで物理的にはそれほどでも無かったんだが、(#'Д゚')の親父の方は暴れる暴れる。
直球の暴力。
こうなると(#゚Д゚)は邪魔だから遠くに追いやって、元々の喧嘩相手だった(#゚o゚)と僕の2人掛かりで親父の相手をする羽目になる。
(´・ω・`)「おっちゃん。こういうのは関係者でケリをつけさせなきゃいかんのですよ」
(#'Д゚')「だったらこんな所で喧嘩するんじゃねえよ!!」
と、まあ実に筋が通っている。
キャバクラから出てきた酔っ払い親父の癖に、全く。
(´・ω・`)「そうだけど、それをこの兄ちゃんが何とかしようとしているわけで」
と、僕のスタンスとしてはあくまで (#゚Д゚)(>_<)(#゚o゚) の最初の三人でケリをつけるべき話。こういう通りすがりの姉ちゃんや親父は入ってくんな!!
結局はこの親父も数秒後に機嫌を直して僕に握手を求めてくる始末。
酔っ払いってのは本当にみんな同じ習性をしている。(;´・ω・`)
僕は酔っ払うことはあってもブチキレタイプではないからその心理がさっぱり分からんのだが、真面目に応対してあげると機嫌を直すという特徴は経験則として理解している。
まあ、これで僕も十分に仕事果たしたやろ。(´・ω・`)
その後、(#゚Д゚)(>_<)(#゚o゚) の最初の三人はまた別の店に入って行ってしまったようだ。
店の中でまた喧嘩しているかもしれんが、そこまでは僕の知る所ではない。(´・ω・`)
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