どうやら隣のチームで必殺技が炸裂したようだな。
(#°Д゚)「絶対にスケジュール厳守!! 絶対に終わらせろ!!」
(>_<)(……終わらない。どうしよう)
↓
(*^_^*)「デタラメで終わらせました」
これが現場メンバーの必殺技よ。
これを繰り返すことで何度でもちゃぶ台をひっくり返すことが出来る。
まだまだ、何度でもこの必殺技は炸裂するぜ!!
とは言え、何でこんな必殺技が使えるのか、理由は簡単だ。
進捗管理は行っているが、品質管理は行っていない。
これよ。
品質管理が甘いから。
この辺りがこのプロジェクトの面白いところ。
穴の空いたバケツから水が流出するように、見事なくらい甘い部分に漏れが発生する。
「力学」が作用しているんだな。
この力学は面白い。
秦の始皇帝が不老不死にならんのと同じ。
どれだけ偉い人がどれだけ叫んだとしても、必ず力学が勝つ。
権力者の命令より自然の摂理の方が強い。
このプロジェクトはそれが非常によく見える構図になっている。
「こういう所が漏れていると、こういう事象が発生する」という実験の舞台として、
非常に適した現場になっている。
そこが面白いところだ。
しかしこうして見ると、やっぱりシステム開発は「物理工学」なんだな。
「理屈をどう捏ねくり回したところで、現実として結局こうなる」
っていう分野だ。
「理論工学」ではなく「物理工学」の分野なわけよ。
だが、物理工学と理論工学は結び付いているから、完全にスパッと分けることは出来ない。
だって、
・見積もり
・プロジェクト計画
この辺は完全に「理論工学」の分野でしょ?
100%机上でやってるわけだから。
で、設計は理論と物理が半々。
製造、テストは完全に物理だ。
つまり、
「理論工学で考えて、物理工学で実行するのが、システム開発プロジェクトである」
と言える。
そして、プロジェクトが進行するに連れて段々と理論と物理で乖離が生じてくる。
そういう時、
「理論工学と物理工学が乖離した場合、物理が正だから理論を修正しなければならない」
ってのは当然なんだが、どうしても人間ってのは、
「先に立てた理論が正しい。理論どおりの結果になるべき」
って考えたがるんだよね。
「現実を考慮しないで理論だけ述べて正しいつもりになっている理論工学者」
「現実として発生している物理が正であると認められない」
この辺りがプロジェクトの問題の根幹部分だな。
まあ、上述のとおり、いくら理論を形成しても最後の最後は物理が勝つに決まっているんだが。
問題はそれがいつになるか、ということだな。
「11月中盤くらいまでは理論ベースで進んで、客先受入直前の11月末くらいに現実を認めざるを得なくなる」
ってくらいのペースかのう。(´・ω・`)
2 件のコメント:
> 「理屈をどう捏ねくり回したところで、現実として結局こうなる」
分かるw
急がせたところで効率の良いやり方を思いつくはずもなくて、QCDのバランスが変わるだけだな。
バランスっていうか、Quorityがマトモに使用出来ないくらい壊滅なんだけどね。
品質が悪いと言うより、完成していないものを「完成した!!」と言い張っているだけのレベル。(´・ω・`)
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