今回のプロジェクトの失敗を受けて、最近はプロジェクトマネージメントの勉強をしている。
「プロジェクトマネージメント」って言われても「えっと、要件整理して、進捗管理して……」みたいに
分からなくは無いけど何かぼや~んとしていた所が、
こうやって学問的に整理すると光が差してくる感じがする。
最近オススメなのが、以下の本だ。
熊とワルツを
「トム=デマルコ」という有名な人が書いた本で、プロジェクトマネージメントに関する本をいくつも出版しているが、
本書は「リスクマネージメント」に特に焦点を当てた本だ。
読んでいくと、今やってる失敗プロジェクトに神懸かり的にピッタリ当てはまっている。
・本プロジェクトは納期が最初から決まっている。
・納期は短く、絶対に動かすことは出来ない。
・納期が絶対であることはプロジェクト発足当初から何度も繰り返し強調され続けた。
・そのうち「納期を守れないかもしれないというリスク」は忌み事のように口に出すことも憚られた。
・そしてシステムが完成しないまま納期が到来し、1ヶ月、2ヶ月と経過し、最後は訴訟を起こされた。
このプロジェクトそのものだな。
つまるところ、システム開発の現場って、
絶対遵守とされた事項は100%遵守しなければならず、遵守出来ない可能性は考慮してはならない。
とか、
本当に致命的な最大級の問題点は触れること自体が忌諱される。
みたいなところがあって。
で、それが見事に発生してプロジェクトが崩壊する。
「これ、要件定義からやり直さないと何ともならんのだけど?」⇒「今更要件定義フェーズに戻るなど許されない!!」
みたいな感じで、深刻な問題だからこそ徹底して無視される。
こういう失敗ケースに対するリスクマネージメントを分り易く書いている。
PMを目指している人にはぜひオススメの一冊だな。
読むと良い。
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