今年も技術士二次試験に行ってきたぞ~。(´×ω×`)
今年で六年目か。もう意地と根性やね。
これだけ長く続けられるのは、しかも毎年ちゃんと全力を出して本気でやってられるってのは、合格こそしてないかもだけど、続けてるだけで才能だろう。
僕はもう43歳よ?
もう偉人の路線に乗ってるんじゃないかな?
基本情報も受からんうちに放り投げるような軟弱者が過半数の世の中。そんな中で、受からん受からんと続けて6年目の43歳。まだバイタリティが尽きないんだからな。
凡人共は開いた口が塞がらんだろう。凡人のバイタリティは半年も持続しないが、この天才ウズマス様のパワーは無限にある。今はまだ十分に成果がは出ていないが、60歳、70歳頃までには人間としての力の差を決定的に見せつけたるわ。(´・ω・`)
前準備
さて、技術士試験を受ける上で、意外に重要なのが体調管理である。本日の受験会場である東京大学、つまり東京の基本は35℃。ゲロゲロに暑い。
試験内容は論文で、特に午後は3時間30分のぶっ続け。
そして、技術士試験は総じて受験者の年齢が高く、30代後半から40代が中心、50代でも珍しくない。
こうなってくると、体力の維持すら一つのハードルとなる。18歳の若者が極寒の中で大学入試に臨むのとは、前提となる基礎的な健康面に違いがある。
僕も一昨年は夏バテが深刻で、毎日が頭痛と嘔吐と倦怠感。試験勉強なんて続けられるような状態ではなかった。
しかし、その後に漢方薬や食事療法、整体や柔軟運動を会得して、今や夏でもビクともしないような肉体を維持出来るようになった。
「技術士試験に合格するぞ!!」という目標があるから、その前提となる健康維持についても発見が得られるのよ。
逆に目標が無い凡人は中年になったら最後、一年中不健康で当然やろな。一年中、顔色悪くして風邪ひいて、豚のように太っとるか、あるいは骸骨のようにヒョロヒョロになる。
僕は今でもパワーファイターだ。
これが人間力の差だ。分かったか!!
午前Ⅰ
クラウドネイティブってのはつまり、普通のオンプレミスの開発とか、普通にクラウド基盤を使っての開発ではなくて、「この発想はクラウドを使うことが大前提でしょ!!」というクラウドありきの方式設計の論理立て。
クラウドの知識からリバースする発想でサービスを構築するような。クラウドがあってナンボというシステムについて述べろ、という問題だ。
これは割と僕に向いている気がしたな。
思いついた回答案は2つ。
一つは、音声インターフェース。一番有名なのはAmazon Alexaだろう。「アレクサ、今日の天気を教えて」みたいな。これはAlexaの向こうにあるのがAWSなんだから、クラウド大前提でなければ何ともならんよね。
もう一つは、サーバレスだな。論文の書き易さから僕はこっちを選んだ。
サーバレスってのは負荷が増大しても自動超速スケールアウトする。Twitterで「バルス!!」とか言って負荷チャレンジしても落ちないっしょ? ありゃサーバレスのスケールアウト性能があってこそ。
「地震とかでSNSに人が殺到して負荷が激増しても、サーバレスなら落ちない。クラウドネイティブだからこその耐久性能だ!!」
こういう論文を書いた。
午前Ⅱ-1
午後問題、Ⅱ-1は……うげっ。過去問に無い!!
これは反則だ。(´・ω・`)
午前Ⅱ-1は4つの問題から1つを選ぶのだが、その中の1つくらいは過去問と類似したものが出るのがお約束。
だから過去問を勉強しておけばギリギリセーフ、というのがお約束なんだが。
今回は4つが4つ、全部が初見。
これは無いって……。
他の受験者はどうなんだろう、チラッと隣の席の親父の様子をカンニングしたったら、真っ白じゃねえかwww。あの親父は落ちたなwww。ざまあみろwww
試験会場に自分以上のタワケがいるのは実に気分が良い。(´^ω^`)
まあ僕はと言うと、一つだけギリギリ掠った。
「既知の脆弱性が無いことを確認する技術」
遠まわしな言い方をしてるけど、要は脆弱性診断ツールのことでしょ? 自分の作ったWebシステムに自分でアタックを仕掛けるヤツ。
分かるように言ってくれれば分かるのに、何でこんな大袈裟な言い方するのかな~。
まあ、「脆弱性診断ツールについて何か知ってる?」って感じだと、詳しく知らない人でも何となく答えられちゃうから、敢えて遠まわしで大袈裟に表現して、ふるいに落としてるのかもね。
幅広く知識を持てってことなんだろうけど、嫌らしいなぁ。
脆弱性診断はテストチームの担当で僕の仕事ではないから本業ではないのだけど、間接的な知識で回答した。
午前Ⅱ-2
午後2は、大規模開発、サブシステム多数、複数下請け業者……。
ウゲッ。
見るも古臭いウォーターフォール開発の典型。
まあ今でも根強くしっかり残ってるんだろうけど、クラウドだのAIだの、散々に最新技術への適応能力を問い続けた果てに、急に原点回帰するな!!
これもイジメだよ、イジメ。
- 片や、クラウドネイティブみたいな最新技術を問う問題。
- 片や、何十年前から続く大規模ウォーターフォールを問う問題。
この両方を午前と午後に分割して同時に出題する?
この出題傾向では、Googleとかから天才プログラマーを連れてきても、NTTデータみたいなところからベテランマネージャーを連れてきても、片方は完璧だけど片方は0点になる。
おいおいおいおい。
だから、知識の背景が丁度半々のような。
基本的にはNTTデータみたいな大企業所属で大規模開発の文化に慣れているけど、その中において最新鋭の技術にも見識のある人物像。
こういう人じゃないと受からん。最新技術特化ではダメ。
久し振りに見たよ、この手の問題。いつ以来だ?
伝統芸能過ぎて出題範囲から外れたと思っとったわ。
まあ、昔の経験を元に何とか回答した。
元々がフリーランスの僕としては、余り本領発揮とは行かなかったかもしれないな。(´・ω・`)
午前Ⅲ
クライマックスの午後Ⅲは、遂に来やがったな、コード生成AI。
しかし、午後Ⅲ……、原稿用紙3枚。そんなに書くことある?(;´^ω^`)
コード生成AIってまだまだフワッとしててさ~、ノウハウが業界として確立した段階には至っていないと思うのよね。
僕も事前調査はしているけど、本業でそれを導入しているわけではない。だって自分の好みで勝手に生成AIを導入なんてコンプライアンス的に出来ないじゃんね。
世の中で出回っているのも、小規模プロジェクトで「使ってみた」「便利だった」程度の話でしょ?
失敗の許されない大規模プロジェクトで生成AIを正式採用し、このようなノウハウでリスク管理を行い、最終的にプロジェクトを成功に収めた。
そんな話ある? まだまだ無いって、そんなの。
コード生成AIは、「使えるなら使おう。ダメなら自分で書けば良いし」くらいの便利ツールの域を出てないんだって。
これで原稿用紙3枚を書けって? キッツいなぁ。
こうなったら、事前調査した知識から想像で書くしかない。
- コード生成AIは、確かにソースの生産性は高いと評価されている。しかし、コード生成AI自信に品質を担保する能力が無いのが懸念事項だ。
- その対策として、ソース本体は生成AIが作成しつつ、テストコードはプログラマーが自身で書く。これによって品質は人間が担保する形になる。
事前勉強していたテーマだけど、もっとハレーションとかそっち寄りの問題が来ると思ってたわ。
まさかこのリスクまるけの生成AI業界で、リスク管理を早くも出題されるとは……。出題が3年早すぎると思う。
「リスクが心配なら使うんじゃねえよwww。枯れるまで待ってろwww」でしかない。
終わりに
ま~、でも、何とかそれなりに論文を書いて来れたかな。全問、ちゃんと最後まで埋めて来たし、デタラメではなく、ちゃんと考えて埋めた。
振り返っても、自分自身では間違いに気付けないレベルまでは死力を尽くした。
これでアカンかったら、実際どうにもならんかったってことじゃ。
しかし、この試験は、やっぱり勉強にはなるな~。
例えば生成AIとかそうなんだけど、自分が参画するプロジェクトで生成AIを採用していないのであれば、生成AIを知る必要はゼロじゃんね?
でも、試験に合格するという目標があるから、「はへ~、生成AIってどんなもんじゃろうかのう?」と調査の手が伸びる。
こういう所に、幅広い知識、新しい知見、可能性がある。
- ちょっと現実的に厳しくない?
- 何か富士山レベルの人材がエベレストを目指しているような……
周囲にそういう印象を抱かせる状況になっちまってるのは認めざるを得ない事実であるが。
しかし、実際に技術士試験の合格を目標として取り組む中で、日常業務には観点から得られる知見とか、目標意識とバイタリティの向上とか、その先にある確定しない未知の可能性とか。
証拠は出せないけど、手応えとしては、やるだけやって不合格でも無駄にはなってないって感触はある。
ゲームにはエンドコンテンツって考え方があるじゃん?
43歳にもなると、正規ルートの進行は終了しちゃってて、ハニー一匹、ジュニア一匹。正規コンテンツは終了。
残りはクリア後のエンドコンテンツで何かやり込み要素は無いかな~、みたいな感じになってくるのよね。
そんな時に、一年や二年で合格しないやり込み要素として、この試験は良いのかもしれないな。やり込んでいく中でスキルも上がっていくしね。
そんな感じで、全力を出しつつも合格まで気長に頑張り続けていきたいものじゃ。(´・ω・`)
0 件のコメント:
コメントを投稿