• 2020年1月2日木曜日
ウズマスターの日々
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一月二日~箱根駅伝~

今年も箱根駅伝の日が来たか。(´・ω・`)

不思議なことに、駅伝なんて同じ映像が延々と垂れ流されるだけで、スポーツ中継の中でも一番低刺激だと思うのよ。
これほど単調な番組は存在しないんだけど、何故か毎年観ちゃうんだよね。

それどころか、沿道には人が応援する観客が大勢いるじゃない?
この観客たちは、恐らくは親族の選手とかそういう関係者ではなく、単なる近所の住民である。
こんな寒い中、他人が道路を走り去るだけの絵を観に大勢の人が集まってくる。

何故なのか?

僕はこれが昔から不思議だったんだけど、ある時、親父に話したら親父が持論を話してくれた。

親父が教えてくれた、日本人が箱根駅伝を好きな理由。
それは……。



他人が苦しんでいる姿を観るのが好き

日本人は、他人が苦しみながら戦っている姿が好きなのよ。
そういう国民性なんだ。


  • 楽に暮らしている人間より、苦しみながら戦っている人間が好き。
  • 戦う人間は若者である方が、より美しい。
  • 単身ではなく、集団で戦う方が、より一層美しい。


日本人というのは、総じてこういうのが好きなんだ。
箱根駅伝はその条件を綺麗に網羅しているのよ。

例えば、箱根駅伝って走っているのは20歳前後の学生でしょ?
ゼーゼーと苦痛に顔を歪めながら人間が馬車馬のように走らされる映像が絵になるのは、走者が若者だからだ。
別に駅伝は老人でも出来る。でも、老人では絵にならんって言うか、老人がこんなことやってたら気の毒で見てらんないだろう。

若者が鞭打たれて走る姿が美しい、と。
日本人は多かれ少なかれ、みんなこう思ってんねん。(´・ω・`)

近年問題となっている長時間残業とか労働生産性も同じ所に起因しているのよ。

「特にやることも無いのに残業するのに何の意味がある?」って、それを言ったら駅伝だってただ疲れるだけで何の意味も無いだろ。
何の意味があるのか? 答えは「年配者が見て楽しむ」だ。

特に意味は無くとも、内心では若者が残業している姿を見て喜んでいるおじさんや老人があっちこっちに潜在している。

別に強くは思っていないだろう。「若者とはこうあるべき!!」とか、そんなに強く主張する人は少ない。
しかし、内心では、何となく程度には、みんなそう思っているのよ。
箱根駅伝の盛況ぶりがその証拠である。

と言うわけで、この辺りは国民性に起因するものだからな。

感性でやっている限り、労働生産性は上がるまい。
意味が無いと分かっていても、そういうのが好きな国民性である以上、何か意味を作って正当化しようとするだろうから

生産性改善は数字とかを見て無機質にやらねば無理だろうな。(´・ω・`)

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