SEたる者、自分のスキルがどの程度のものかいつも気になる所ではあるが、最近は自己啓発しているうちに意識が変わってきた。
当たり前の話ではあるが、「スキルとキャリアプランを結びつける」という意識が強まってきた。
この業界だと、技術が好きで色々なセミナーや講習会に参加して見聞を広めスキルアップしている人は多い。
確かにそれは素晴らしい積み重ねであるが、僕が常々気になるのは、それをキャリアに繋げられるのか、ということだ。
例えば、だ。
僕は現時点において、サーバ側言語としてはJava、PHP、Rubyにプログラミングスキルを有している。
ここで新たにセミナー等に参加してslacaのスキルも身につけたとしよう。
「僕、scalaも出来るようになったんですよ!!」
この先に僕の未来があると思うかね?
99%、無い。
何故なら弊社は事業形態を考えるにscala案件を受注する見通しは低く、
また自分一人だけscalaが出来ても会社として複数人がスキルを有していなければプロジェクトは出来ない。
従って僕がscalaを身につけても社の利益にはならず、従って出世も無ければキャリアにもならない。
単なる「物知り博士」でしか無いのである。
この件が恐ろしいのは以下の辺りだろう。
・新しい言語を身に付けるのは、確かにスキルアップである。
・何もしないよりマシ。絶対に無駄にはならない。
・いつかどこかで役に立つかもしれない。
そう、決して否定される行為ではないのである。
ただし、自分の目指している未来に向かって真っ直ぐ進んでいるか、と言うと疑わしい。
「とりあえず色々頑張ってます!!」
ってだけ。
その中で偶々道が開けることもあるかもしれないが、計画性が欠落しているのは否めないだろう。
社会人になって直後はスキルが無の状態だから手当たり次第に勉強してスキルアップするのが最短だった。
しかし30代にもなるとそのやり方は頭打ちになる。
どこに焦点を置くかを考えなければならない。
僕の考え方としては、
製造工程を1日短くするのと、設計工程やテスト工程を1日に短くするのは金額的に同じだ。
スキルはプロジェクト全体の利益向上に繋がらなければ意味が無い。
新技術ばかり追い求めるのは手段と目的が入れ替わっている。
工数短縮が目的であって技術は手段。
世の中が求めているのは利益であって技術ではない。
この辺、周囲の人は良く見てると思う。
・プロジェクトの力になる高スキル者
・不要な知識を持っているだけの凡人
どっちなのかを確実に見分けている。
僕は趣味でSEやっているわけではなく、あくまで稼業という意識だからな。
利益が重要である。
そういう風に意識すると、自分が目指すべき方向は
「如何にスキルを高めるか?」
ではなく、
「如何に利益を生みだすか?」
であることが分かってくる。
習得するべきスキルも
「製造工程の短縮にか寄与しない新技術」
ではなく、
「プロジェクト全工程をトータルを短縮する手法」
となってくるだろう。
30代中盤になって、そろそろSEとしてのスタイルを見直す時期に来ているようだ。(´・ω・`)
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