ウズマスターの日々
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ウズマスターの日々
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スーパーに行ってレジを済ませ、買い物袋に詰め込んでいると……。
「すいません」
(;´・ω・`)「はい?」(何じゃあ、この婆さん!?)
何と、見知らぬ老婆ば僕に話しかけて来た。
身長は僕より頭2コ分小さい。
骨と皮しか無いほどに痩せ細った白髪の老婆。体重は30キロあるかどうか……。
(°ω°)「リュックを肩に掛けて欲しいのですが……」
(´・ω・`)「あ、はい……」
声もヨレヨレ、かつ、ガラスを擦り合わせたような甲高い声だが、一応聞き取れた。
なるほど、確かにリュックサックを手に持っている。
これを僕が後ろに回って肩に掛けて背負わせて欲しいという意味だろうが、
その時気づいたのは、この老婆の手だ。
真っ赤だ。(;´・ω・`)(皮膚炎!? じんましん!?)
紅い。血で染まったように紅い。
血塗られた右手を持つ老婆、ブラッディ婆!!
まあ、老人に助けを求められたら助けないわけにもいくまい。
指示通り、リュックサックを背負わせてやる。
(´・ω・`)「肩を悪くしてらっしゃるんですか?」
(°ω°)「はい。すいませんねぇ」
(´・ω・`)「いえいえ。よいしょ」
(°ω°)「い、痛い」
(´・ω・`)「おっと、すいません。よいしょよいしょ」
(°ω°)「か、肩がはずれ……。内側……」
肩がはずれるとか、おいおいおいおい!!!!!
確かに、僕が掴んだだけでバラバラになりそうな骨格をしているとは思うが、怖ぇよ!!
これは別に僕が荒っぽいわけではなくて、
リュックサックの重さに老婆の体が耐えられないってだけだ。
聞いてみると、リュックサックを背負って肩に掛ける時、
肩掛けの位置が肩の外側に来てしまうと肩がはずれてしまうらしいのだ。
だから、肩と言いつつも、正確には鎖骨で支えるように背負わなければいけないらしい。
単純なテコの原理だな。
まあ、話は分かるけど、そんなに脆いものなのかよ!?
ともかく、指示通りにリュックを背負わせてやると、
(°ω°)「ありがとうございます」
(´・ω・`)「いえいえ。どういたしまして」
一礼して老婆は去っていった。
去る時には杖を突いていたので、きっと全身色々と弱くなっているのだろうな。
いやぁ、しかし、「リュックサックの重さで肩がはずれる」ってのはビビッた。
あの様子では、道を歩いていてちょっと誰かとぶつかっただけでも転倒して骨折したり、
下手すりゃ死んでも不思議は無い。
無事に家に帰れることを祈るが……。
これを読んでいる皆の衆よ、お前の隣にもブラッディ婆がいるかもしれぬ。
道を歩くときはブラッディ婆にぶつからないよう、注意するのだぞ。