20年くらい前だったかなぁ。僕が中高くらいの頃に「速読」ってのが流行ったんだよね。文章を超高速で読む為のテクニックで、速い人は本一冊を何十秒という速さで読める。
僕も身に着ければ成績UPに繋がると思って練習したが、結局習得は出来なかった。しかし、速く読める為の技術論は理解している。
例えばだよ。
「ウズマスターRYUはブログを書いた」
↑これ、読むのに何秒を要している?
僕は1秒だ。だが、2回目は0.3秒である。
何故、1回目より2回目の方が速いのか?
それは、初めて見る文章は頭からお尻まで良く見ないと分からないが、2回目以降は一瞬見ただけで分かるからである。
自分の名前は一瞬で認識できるが、知らない人の名前の認識するにはそれより遅い。
慣れると目と脳だけで瞬間処理が出来る。これが速読の本質だ。
さて、前回のゆっくり作業の続きとして、作業の遅いエンジニアの原因を解説しよう。(´・ω・`)
普通、仕事ってのは繰り返しているうちに速くなるでしょ? 同じような仕事をしているなら、初回は不慣れだから時間を要するけど、何度もやっているうちに速くなる。
仕事が遅いヤツは、同じ作業を何度やっても遅い。
何故か?
それは音読に原因がある。ビデオ共有で観戦していたから分かった。彼は全ての作業を音読している。だから遅い。
例えば、SQL一つを打つとしよう。僕だったらこうだ。
(´・ω・`)(……select * from user。)カタカタ
頭の中で考えて、指を動かしている。タイピングには数秒を要するが、頭の中では0.1秒で作業は終了している。
一方、彼はこうだった。
( ;´Д`)「え~っと、ユーザーを検索するSQLは……。まずセレクト。次に、アスター。それからフロム。テーブルはユーザー……。これで良いかな? ……では、実行……」
ゲロ遅ぇ!!
何故遅いかと言うと、全ての作業を音読しているから。口に出して自分の作業を一つ一つ確認しないと先に進めないんだ。
無論、ミスをしない為の確認という意味もあるだろう。しかし、遅い原因もここにある。
頭の中で一気に処理できない。口に出して読み上げて、初めて自分の思考を整理出来る。声には出していない時でも、頭の中では一文字一文字を読み上げている。つまり、考える速度が音読する速度と同じなんだ。故に遅い。
例えば、普通の人はラノベ一冊を読むのにどれくらい時間を要する? まあ、凡そ1時間か1時間30分くらいだろう。遅くても2時間もあれば十分に読み終わる。
こういう風に時間に余裕を持って作業時間を見積もる。
しかし、「本を読む」が「本の全ての文字を音読する」だったらどうだ?
2時間や3時間どころの話ではない。途中で休憩を挟みつつ、丸1日は要して、ヘトヘトになってしまう。
これが仕事が速い人間と遅い人間で差が出るカラクリである。
- 仕事が速い人間は、頭の中だけで多くの物事を考えている。
- 仕事が遅い人間は、口で読み上げた後で考え始める。
タイピングの一つ一つを指さし確認していたら遅いに決まってるねん。
そういう「思考の癖」があるんだ。
とにかく、目で見て、頭の中で処理を完結しないと仕事は速くならん。
目で見て、口に出して読み上げて、それから考え始めて、口に出しながら手を動かす、では永久に遅い。
仕事が遅い人間は、脳のフラッシュメモリを使っていない。全処理をHDD上で行っている。
と言ってもなぁ……。
これって、この手の「思考の癖」を、どうやって直す?
知識の不足とかそういうのじゃなくて、「癖」でしか無いのよ。
なかなか難しいね。(´・ω・`)
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