• 2012年6月24日日曜日
ウズマスターの日々
ウズマスターの日々 https://blog.uzumax.org/2012/06/2.html

ぶっ飛び2

ファーストサーバぶっ飛び事件はまだ全容が見えないな。

いずれITproとかでも特集が組まれるだろうから、
随時追っていきたい。

それはそうと、今回の件がクラウド業界全体を揺るがすものであるのは確実だな!!

今のIT業界は「クラウド」っていう言葉自体が一人歩きしていて、
意味も分からずクラウドクラウドって言っている人も多い。
実際、クラウドって言葉の定義自体、今となってはハッキリしないものだろう。

クラウドの本当の意味はとりあえず置いておくとして、
僕の思う「クラウド」の特徴として特筆すべき点を挙げる。
それは、

クラウド:複数の企業で1台のマシンを使う。

ということだ。
それに対し、昔ながらの専用機というのは、

専用機:1つの企業で1台のマシンを使う。

となる。
僕はこの違いを重視したい。

今回、確かに大災害になったけど、これは別に

クラウド=脆弱
専用機=強固

って意味にはならんよ。
システムの保守性、完全性、強度は両者全く互角。
だから、「自分もクラウドサービス使ってる。もしかしたら自分のデータが消えるかも。」って思うのは早とちり。
安全性は変わりません。

じゃあ、何が問題なのかっていうと、
専用機をぶっ壊した場合は、その専用機を使っていた企業1社に対し賠償すれば良い。
しかし、クラウドをぶっ壊すと、今回のケースだと5000社に対し賠償となる。

5000社も相手に賠償なんて出来るわけねーだろ!!

つまり、クラウドという技術そのものは別に問題無い。
既にコストが許す限りの精一杯に十分な保守水準を達成している。

逆に言うと、コスト競争で安値合戦をするとそれだけヤバイってことだが、それは置いておいて。
とにかく、十分十分と言いつつ、やっぱり万が一って事がある。
そして、その万が一の際に、これだけ規模が大きくなると賠償が出来ない。つまり、

万が一の際に、会社が責任を負いきれないような巨大な責任を軽々しく背負ってしまう

という、経済的・法律的・政治的な部分に問題があるものだと思う。



じゃあ、どうすりゃいいの?って話になる。

天地がひっくり返っても100%絶対安全ってのを技術的に達成するのは不可能。
どうしても想定外の事態というものはある。

となれば、僕が思いつく対策というのは「保険」だな。

保険会社が企業向けに「クラウド保険」みたいなのを作って、
万が一の際は保険金で賠償出来るようにしておくこと。

鉄道業界だと、鉄道で大事故やらかした時に備えて保険が用意してあるって聞いたことがある。
同じことをIT業界向けにやってくれ。

これをやってくれれば、IT会社は

・お客様のデータは死んでも守ります。
・万が一、死んでも守れなかった場合は、保険金で賠償します。

って言えるだろ。



全く、これから未来が開けるはずだったクラウド商売に、
とんでもない冷や水がぶっかかったもんだぜ!!

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