• 2010年12月25日土曜日
ウズマスターの日々
ウズマスターの日々 https://blog.uzumax.org/2010/12/blog-post_25.html

日本の、これから「就職難」

日本の、これから「就職難」を視聴したけど、
随分と熱い議論だったな。

正直、時間が足りていないと思う。
一人一人の意見について、十分に説明する時間が無かったんじゃないかな。
特に一般国民出身の人だと、
咄嗟に意見を言えと言われても詰まっちゃう人も多いだろうしな。

まあ、僕なりの感想を言うと、
役人の言っていた「時代の境目」というのが大きいのではないかな、と思った。

日本というのは、戦後~高度経済成長~バブル崩壊までの間、
余りにも調子良く安定して発展し過ぎた。
まあ、その成長自体が、国債という名の借金を背景に持っているわけだけれども、
このため発生したのが、日本人の価値観と、実質経済のギャップだ。

一言で言うと、「現在の価値観は過去の調子が良かった時代の価値観を引き継いでいる」けれども、
「実質経済は現時点にある現実のみ」ということだ。

いつ頃からか「弁当男子」という言葉が生まれ、僕もその一人だが、
これはつまり、「自分の食事を自分で作る」というのが特殊な事例として扱われているということだ。
「外食=普通、自炊=特殊」という価値感が根底にあるから、話題になる。
この価値観は過去の好景気の時代に生まれたものだろうけれども、
自分の食事を自分で作るというのは、本来は別に変わったことではないだろう。

このように、本来普通であるべき要素が、普通では無くなった。
本来の普通というのは、高校を卒業して地元の企業に就職とか、家業を継ぐとか、
そういうのが普通であって、
大学を卒業して大企業に就職するというのは、一部の特殊事例だったはずだ。

これがどういうわけか価値観が狂った。

僕は就職の都合により、実家から都会に出てきて一人暮らしをしているけれども、
我ながら自分の行いは間違っていると思う。
生まれてからずっと実家暮らしというのは、今ではマイナスイメージが多い。
特に男の場合はイメージが悪く、パラサイトシングルなんて言葉も生まれてしまったけれども、
しかし、生まれた家で育って暮らして、その家で死ぬというのは、本来は普通の事例であるはずだ。
そう言いつつも、僕は実家に帰っても仕事が無いので、仕方無く今後も都会にいることになるけどな。

このように、就職問題に限らず、日本全体の価値観が実態と合わなくなっている。
普通に暮らすことについて劣等感を抱かせるような社会。
もしくは、普通の人を劣等と位置づけて社会に入れようとしない社会。
結果、若者に限らず、国民に不自然な無理を強いて歪みを発生させる社会。
それが問題の本質ではないだろうか。

だから、就職問題というのは就職問題だけの話ではなく、もっと根本的に、
「日本人の標準モデル」というものを改めて見直すこと。

それが必要なのではないかな、と思う。

2 件のコメント:

ファーブル さんのコメント...

ホームレスになってでも生き伸びる力強さが必要なのかもなぁ、と、あの放送を見て思いました。

失格(´・ω・`) さんのコメント...

(´・ω・`) 空から爆弾降ってきたり、村を焼き払われたりしないだけマシかな~と思いながら、生きてゆこうかと…。